東京建築祭|東京を代表する18もの建築物にどっぷり浸れるイベントが閉幕

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東京建築祭
堀ビル(goodoffice新橋)

東京都内で大切に守り継がれてきた名建築の、大規模な公開イベント「東京建築祭」が2024年5月25日・26日をメインに開催されました。

京都の「京都モダン建築祭」や、大阪の「生きた建築ミュージアム大阪」など、関西では以前人気を博していた名建築の公開イベント。東京では初めての取り組みとなりました。

東京建築祭のパンフレットを手にし、東京を代表する18の名建築の一般公開や、ガイドツアーを目指す多くのお客さんで賑わっていました。

目次

のべ約6万5000人が、一般公開やガイドツアーで名建築に酔いしれる

東京建築祭

一般の人々が建築の楽しみを深め、まちの魅力を再発見する催しが、世界中で盛んになってきている背景を受け東京版。

普段は公開されていない建築の一般公開や、建築をより深く楽しむための専門家や建築家による多彩なガイドツアーが都内各地で開催されました。

筆者はあいにく26日だけ、かつ一般公開だけの参加でしたが、魅力的な名建築を堪能させていただきました。

日本橋・京橋エリアをはじめとした、歴史を刻む3つのエリア

今回の東京建築祭は、歴史とともに日本の暮らしや経済、文化を牽引してきた、東京を代表する3つのエリアを中心に開催されました。

東京建築祭
円形ドーム下の2階の回廊にの特別展示に多くの方が訪れた「東京ステーションホテル」

1.日本橋・京橋エリア

江戸・東京の暮らしや文化、経済を語る上で欠かせないエリアです。日本を代表する文化財建築などが今も活用され、発展を続けています。

全国的にも珍しい、本格的なロマネスク様式のビル「丸石ビルディング」の特別公開をはじめ、行列ができた三井本館などが公開。

<特別公開されていた名建築やガイドツアー>

・三井本館
・丸石ビルディング
・日本を代表する百貨店建築、三越劇場も特別見学
・江戸屋 など

東京建築祭
明治安田生命ビル

2.丸の内・有楽町・大手町エリア

日本のビジネス街を象徴する、丸の内・有楽町・大手町エリアです。時代をリードしてきたオフィスビルが建ち並び、現代的なまちづくりでも知られます。

2025年をめどに閉館することが決まってしまった「国際ビルヂング」、1932年の完成から約90年もの間、建築金物の製造販売を行う堀商店によって維持されてきた「堀ビル(goodoffice新橋)」などが公開されています。

<特別公開されていた名建築やガイドツアー>

・堀ビル(goodoffice新橋)
・明治生命館(丸の内 MY PLAZA)
・国際ビルヂング など

国際ビルヂング
2025年をめどに閉館する「国際ビルヂング」

3.銀座・築地エリア

日本の繁華街を代表する銀座・築地。江戸からの歴史を刻む場所、近代の名建築から、世界的建築家による現代建築まで、多様な魅力に満ちています。

普段非公開の貴賓室や講堂、本堂裏の廊下など、普段は見ることができない「築地本願寺」の+αの魅力に出会える特別公開などがおこなわれていました。

<特別公開されていた名建築やガイドツアー>

・旧宮脇ビル(川崎ブランドデザインビルヂング)
・築地本願寺
・SHUTL(中銀カプセルタワービル カプセル再活用)など

建築を巡って、楽しみながら理解を深めるイベントを目指した「東京建築祭」

東京建築祭
本格的なロマネスク様式のビル「丸石ビルディング」

「東京建築祭」が目指したのは、東京の多彩な建築を体験し、そこに携わる人たちと出会い、思いに触れることで、建築との関係性がより親密なものになること。

その魅力が生き生きと伝わるように、建築の見方を専門家が熱く語るオーディオガイドを制作し、所有者などによるスペシャルツアーが実施されました。書店でのブックフェア、飲食店やホテルとの連携など、一般の方々が建築に親しめる、さまざまな接点が企画されていました。

三井本館
50トンの扉動かす体験ができると話題になった「三井本館」

各分野の専門家と建築ファンをつなぐ会員制コミュニティ「 建築祭オフィシャルクラブ」が、2024年2月から始動しています。

閉幕したばかりの「東京建築祭」ですが、今から次の開催が楽しみです。

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