京都での2拠点生活を可能にする「SymTurns（シムターンズ）」。
２つのエリアで物件を買ったり、借りたりして、どちらの拠点も長く生活するには。。。町家に住んでみたいけど、自分のライフスタイルに合うのかイメージがつかない。。など、なかなか一歩を踏み出すのが難しいと考える方にうれしいサービスが、京都で展開されています。
実際にその生活をしている著者が、サービスを立ち上げた西村さんにお話を聞いてみました。
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SymTurns（シムターンズ）について
SymTurns（シムターンズ）は、Airbnbでもなく、シェアハウスでもなく、通常のホテル滞在でもなく、また完全に自邸をかまえて2拠点で暮らすわけでもなく、「2拠点居住の拠点」を持ちたいと思う人々が集まり、1軒の家を4～6組ほどでシェアして利用・管理するサービスです。
現在このCtoCプラットフォームに登録されている施設は毎月決まった利用額で使用可能。事前予約制の１組だけが使えるシェアハウスをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。
じつは、入居者だけではなく賃貸や民泊などを検討していた町家を所有するオーナーさんとっても、SymTurnsはスタートしやすい取り組み。オーナーさんの意向にあわせて、共同利用料（家賃）をはじめ、滞在可能日数や予約できる日程の範囲も自由に設定が可能です。
オーナーとユーザーのためのCtoCプラットフォーム
SymTurnsでは、自身が気に入った１棟の物件を利用。
入居者は毎月物件の利用金額を支払い、利用したい日を予約画面上で登録します。他のメンバーと日程が重複しなければ、その日程での利用が可能です。
チェックイン・チェックアウトは正午、最大の利用期間は7日分（2023年9月時点の設定、物件ごとにかわる）。予約枠はチェックアウト処理すると回復するので、再び次の予約を入れられる仕組み。
ホテルではなく共同で物件を利用・管理するため、入居者は掃除やゴミ出しが必須で、曜日によって対応できなかったゴミの対応依頼などは、次に利用するメンバーに対応をお願いする必要があります。
インテリアを自身の好きなもので構成することはできないものの、物件内にはユーザーが個別に使える鍵付きのロッカーがあり、そこに私物を置いておくこともできます。
非日常を日常にする暮らしを提案する2拠点生活
SymTurns（シムターンズ）は、株式会社 SuiTTe（スイット）代表の西村さんが、これまで蓄積したノウハウを活かした新しいチャレンジ。
「１つのエリアで生活することが当たり前でしたが、コロナをきっかけでその考え方は大きく変わりました。テレワークが受け入れられることによって複数拠点の生活を希望する方が増えています。一方、2拠点生活には敷金・礼金や家賃など住まいに対しての投資や、その地で住み続ける覚悟といったハードルがあります。自身が住む地域を明確にする生き方だけでなく、旅行や仕事で訪れた都市に恋をして、その年の魅力を中期で感じながら生活をする方に届けたいと考えました」と、SymTurnsを立ち上げた理由について語ってくれました。
現在は京都市内のみで展開。まずは京都の町家3棟からスタートしています。
魅力的な３棟の物件
著者もSymTurnsユーザー。メインで活動している東京都と、京都をいききする著者にとってSymTurnsは非常に魅力的なサービスで重宝させてもらっています。
まだ拠点を置くか判断できてないものの、中期で住んでみて自身が求めてる環境・条件があるか？定期的に京都出張が発生するので、それ毎にホテルを探す必要があるなど人には有益だと思います。
数泊の旅ではなく、１つの地域に拠点を置くことで地域の文化や匂いを感じることができることも魅力的です。
現在用意されている物件は町家の3棟。それぞれ町家の魅力は残しつつ、現代の生活スタイルに合わせてリノベーションされていますので、町家利用へのハードルも低めです。それぞれの物件を、ちらっとご紹介します。
洛縁（raku-en）六条表
東本願寺の北、五条駅すぐ近くにある京町家。もう一棟の六条裏と対をなす物件です。
京都駅からも近く、地下鉄に乗る必要がなく、新幹線で京都に到着後歩いてアクセスできる距離にあります。
和室が4部屋もあり、火袋や坪庭もある京町家らしい佇まいを残し再生された邸宅です。
洛縁（Raku-en）六条裏
前述の六条表の脇の通路奥の京町家。
モダンにリノベーションされた数名での2拠点生活にも快適な広さの一階。
二階の床の間のある旅館風の和室とワークルームも用意されています。
洛縁(Raku-en) 五条
中心市街地の通路奥に佇む和洋折衷の小さな京町家。
五条駅から徒歩７分と非常に立地の良い物件です。
充実のキッチンとワーク機能を備えたリビング。
洋館を思わせるコロニアル風の吹き抜けの階段と数寄屋テイストの和室が特徴的です。
今後は町家・京都に限らず展開を
2拠点生活のマッチング・入居・定着させることで関係人口を増やし、小さな経済圏づくり（地域創生）に寄与することを目指すSymTurns（シムターンズ）。物件オーナーを随時募集中です。
今後の展開について、「まだ試験運用中ですが、入居者からは好評でほとんどの方が試験期間後も利用表明してくれています。興味を持ってお問い合わせいただく方も多いため、４棟目以降の紹介可能物件を増やしていきたいと考えています。
今後は京都や町家に限らず、全国各地に2拠点生活の拠点を作り、非日常を日常にする暮らしの提案ができればと考えています」と語ってくれました。
