心斎橋に町家の貸切サウナ?サウナイン大阪東心斎橋に潜入レポート

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サウナイン大阪東心斎橋

大阪心斎橋駅から徒歩5分、2022年10月誕生した一軒家貸切サードウェーブサウナ「サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)」。心斎橋にまだ残っている数少ない町家をリノベーションしたサウナです。

大阪のど真ん中大阪東心斎橋・鰻谷商店街に建つ、サウナの現地に突撃。代表の久田一男さんに、こだわりの詰まったサウナと町家の関係について話を聞いてきました。

目次

町家サウナ「サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)」とは

「サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)」は、築60年の町家をリノベーションした一軒家プライベートサウナ。

デザインはリノベーションのプロである9(ナイン)株式会社代表の久田氏が担当。日本家屋の情緒に現代デザインをかけ合わせ、他の温浴施設やサウナとは一線を画した空間を作り上げています。

まだまだ、公共の施設ではコロナ禍の影響もあり、他の利用者への配慮を求められる場面が多くありますが、貸し切りのメリットとして「サウナイン大阪東心斎橋」ではそういった部分でも気兼ねなく、自分たちだけの時間を過ごすことが可能。宿泊もできるで、気心のしれた家族や友人、恋人とのプライベート空間が確保でき、サウナでの特別な時間をリラックスして楽しむことができます。

施 設 名:サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)

住  所:大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目14-17

アクセス:大阪メトロ「心斎橋」駅 徒歩5分

料金:宿泊費|変動制(予約サイトでご確認ください)

サイト:https://www.airbnb.jp/rooms/36901855?preview_for_ml=true?id=contactArea

魅力を顕在化させる。サウナイン大阪東心斎橋のコンセプト

大阪・東京を拠点に、全国で空き家や遊休地のリノベーションをおこなうベンチャー企業「9(ナイン)株式会社」。なぜ心斎橋の繁華街で、敢えて町家を活かした「サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)」を作ることになったのでしょうか。

ほこりをとってみがけば、魅力が再度輝く

自身が感銘を受けた海外の識者のことば「今は宝石のような日本家屋が壊され、砂利のような建物に換えられています」のように、日本の美しい街並みがなくなっていることに悲哀を感じていた久田さんが、空き家や古民家を意識的に扱うようになったきっかけは、3件の長屋を活用した「9別邸 大阪谷町 MAISON DE 9」に関わったこと。

建築当時の様式に大きく手を加えることはぜず、当時の良さを活かしつつ、墨色に塗装し、キッチン・バスルーム等の設備を加えることで、その価値を蘇らせました。これは、長い間空き家になっていた町家にも関わらず、ほこりをとってみがけば、魅力的な部分が多かったから。

日本のしつらえや、伝統の中にデザインの源泉があり、これを現代にとけこませること、古いものを残していく。この価値をヨーロッパの人たちに、未来の子どもたちに伝えてくことが使命だと語ります。この背景が「サウナイン大阪東心斎橋」にも反映されています。

建築当時に建てられた様式は残し、現代の建物ではできない空間を

「サウナイン大阪東心斎橋」は、奥行きのある細長い造りが特徴。2階建てで、広さは1フロア約25坪と、築60年の町家をリノベーションした物件ならでは。以前は、1階だけが販売店舗として利用されていましたが、空き家になっていました。

もともと住まいとして利用していたオーナーの「いつかまたここに住みたい。」そんな想いを紡ぐために、既存の町家を活かすことに。

活かせるものは活かし、壊れて手を加えなければいけないところには、現代の感性を加える。

自身の経験から北欧風のサウナを作ろうと考えたものの、「サウナイン大阪東心斎橋」は、伝統的な日本家屋の魅力を活かした作りに。北欧的な素材で作られることが多いサウナとは一線を画す、日本の素材・しつらえでつくることを選択し、低くした引き戸、照明を落とすなどの趣向を凝らした空間に仕上げました。

茶室の空間構成を取り入れたサウナ室

古い民家に対して現代的な素材を合わせることで作った意図的な違和感。「サウナイン大阪東心斎橋」の扉をあけると飛び込んでくる元茶室。このスペースがサウナ室になっています。

サウナの温度は95度に設定。ほうじ茶のロウリュウで湿度調整ができるため、好みの温度でサウナを楽しめます。

日本の様式美を考え、床は畳、あえて壁を造らずガラス張りを採用。黒を基調としているため、電気を落とすことで隣の部屋との境目があいまいになり、3畳にもかかわらず、すべての空間が一体化したようなひろがりを感じることができます。

15度に冷却した信楽焼きの水風呂、坪庭での外気浴

心斎橋にもう残っていないだろう坪庭を活かした水風呂と、外気浴スペース。

信楽焼きの浴槽を使った水風呂は15度に設定。ガッシングシャワーを併設しているので、サウナで出た汗を一気に流して水風呂に入ることができます。こちらも黒を基調にしていることから、夜には独特な空間の広がりを感じることができ、普段とはまた違った”ととのい”体験ができそう。

心斎橋の喧騒が少し和らいだ、日常と非日常の間にいる感覚におちいります。

御影石張りのリビングや、元々の建物を活用しつつ、墨色にすることで雰囲気を一変させたベッドルームなど、各所にこだわりが満載。

友人やパートナーと時間限定で非日常の空間を楽しんでも、宿泊してゆっくりするのも満足できそうです。

「サウナイン大阪東心斎橋」はひとつの事例。ノウハウを惜しみなく共有し、住みたいまちを自分たちでつくる

9株式会社では、まちを1つのベンチャー企業と見立てて、これまで取り組んできた、まちづくりに置けるリノベーションのノウハウを惜しみなく共有し、テーマや趣味など特徴のある住みたいまちを自分たちでつくる活動を進めています。

それが、「まちIPO」。空き家・空きビル・遊休地など、使われていない場所を、サウナをはじめとし、宿泊施設や、レクリエーション施設などにリノベーションし、まちの価値を上げる取り組みです。

「『サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE (サウナイン大阪東心斎橋)』もそれを促進するための1つの実践。すてきな地域に住みたい・訪れたい場所をつくる。これの延長に空き家再生の解決や、地方創生のコンテンツにつながっていく。デザイン性の高いプライベートサウナ『サウナ&バケーションレンタル SAUN9NE 』もそのような特別なスポットとして、日本の人の流れを変えるポイントとして役立てていただければと考えています」と、今後の取り組みについて、その熱い思いを語ってくれました。

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