広島県竹原市の重要文化財「旧森川家住宅」が11/13まで期間限定でロビーラウンジに

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旧森川家住宅

重要伝統的建造物群保存地区に選定されている広島県竹原市に位置する重要文化財「旧森川家住宅」が、2022年11月13日(日)までの期間限定で、分散型ホテルNIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町のチェックインスペースおよびロビーラウンジとして利用できるようになりました。

目次

旧森川家住宅について

旧森川家住宅

「旧森川家住宅」は、元竹原町長、森川八郎氏の邸宅で、大正初期(1916年頃)、造成した敷地に8棟を配する屋敷です。

主家は、江戸末期から明治前期に塩田経営で財を成した富豪・山路家を大正時代に移築。その際に増築した座敷・茶室・土蔵などがあり、離れ座敷はやや遅れて新築されました。茶室は江戸時代末期から明治初期にかけて竹原を中心に活躍した不二庵の作となっています。

座敷・離れ・表門に使用されている材木は吟味されたもので、意匠的にも優れ、高い大工技術の結晶ともいえます。また後世の改造が少なく、大正期の姿をよく保っているほか、主屋や離れ座敷だけではく、風呂場や便所などの付属屋までもが完全に存在している点も大変希少な点となっています。

竹原塩田の1番浜跡地に立地しており、製塩業が営まれたこの歴史を色濃く反映しています。観光でこの地を訪れた人にとって、製塩業で栄えた当時を彷彿とさせ、竹原を印象付けるには十分なポテンシャルを備えている歴史的建造物です。

「旧森川家住宅」が位置する、広島県竹原市について

広島県竹原市

広島県竹原市は、江戸時代に塩田が開かれ、経済的にも文化的にも栄えた商家町です。

今なお残る当時のまちなみは、その風情から”安芸の小京都”とも呼ばれ、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。塩田(浜)を営むオーナーは「浜旦那」と呼ばれ、塩で財を成した浜旦那は酒宴や会合の場として書院造や数寄屋造を取り入れた大きな屋敷を持つのが常でした。

「旧森川家住宅」も浜旦那屋敷のひとつで、竹原のまちなみの玄関口に位置しています。大正13年から昭和11年まで竹原町長を務めた森川八郎氏の邸宅で、平成16年に市の重要文化財に指定されて以降、長年市による管理、また一般公開がなされてきました。

期間限定の「旧森川家住宅」活用

旧森川家住宅

大正期の姿を保つ希少な建物「旧森川家住宅」が11月13日(日)まで、期間限定運用されます。竹原に町家などを活用した分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」を手がけるバリューマネジメント株式会社と、広島県竹原市による公民連携の取り組みです。

期間限定で、チェックインスペースおよびロビーラウンジとして活用されるため、チェックインの前後に、縁側に腰かけて美しい庭園を眺めていただいたり、ブックラウンジとしてご利用することができます。

竹原の旅の始まりを過ごす印象的な空間として、貴重な文化財「旧森川家住宅」の現代における新たな活用方法となりそうです。

「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」について

NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町

『NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町』は、竹原の価値ある歴史的建造物を、地域の職人たちの手で生まれ変わらせた、レストラン・分散型ブティックホテル。

元銀行・元料亭など建物それぞれの歴史背景を尊重しながら、快適に過ごすことができるようにリノベーションを施し、時を超えた豊かさに触れる非日常空間となっています。竹原の歴史・文化に思いを馳せながら、今も大切に紡がれている塩、日本酒、瀬戸内の幸を堪能することができます。

酒どころでもある竹原には、創業150年を超える3つの老舗酒蔵があり、その中にはニッカウヰスキー創業者の生家も。土地に根付いたお酒を楽しむことができます。

公民連携の内容「旧森川家住宅」について

施 設 名:旧森川家住宅(NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町)

住  所:広島県竹原市中央3-16-33

期  間:2022年9月1日〜11月13日まで

アクセス:JR呉線竹原駅より徒歩で約15分

サイト:https://www.nipponia-takehara.com/

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