narawashi nagaya|奈良・今井町に 「共利共生」をテーマにした食の複合施設が開業

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奈良県橿原市の重要伝統的建造物群保存地区・今井町。

この今井町に「共利共生」をテーマにした食の複合施設「narawashi nagaya(ならわし・ながや)」がオープンしました。

目次

奈良の食文化を発信する「narawashi nagaya」

narawashi nagaya

「narawashi nagaya(ならわし・ながや)」は、重要伝統的建造物群保存地区にある築約150年の豊田長屋(2軒4戸)を改修した、4つの店舗からなる食の複合施設です。

日常が非日常空間である今井町から、奈良の食文化を発信する、古くて新しい長屋。そこには、毎日の暮らしに彩りを添えるプロダクトや、これまでに味わったことのない奈良の食材など、あたらしい食体験が用意されています。

narawashi nagaya

様々な経験を持つシェフたちが挑戦を求めて奈良に集まり、有機的につながることで、新しい食文化を共に創造し、発信する生態系を作りたいと考えている、株式会社narrative

narawashi nagayaは、奈良における飲食店や宿泊施設の不足を補い、地域に根差した独自の食文化を創造することを目指して作られました。「narrative gastronomyプロジェクト」の一環で、生産者と消費者が直接つながる「共利共生の場」としての役割を担います。

narawashi nagaya(ならわし ながや)

・住所:奈良県橿原市今井町3丁目6-51
・アクセス:近鉄橿原線・八木西口駅から徒歩15分
・営業時間:10:00~19:00(各店舗の営業時間は、サイトをご確認ください)
・URL:https://narawashi-nagaya.com/
・Instagram:https://www.instagram.com/narawashi_nagaya/

唯一無二の食の物語を紡ぐ枠組み「narrative gastronomyプロジェクト」

narrative gastronomyプロジェクト

人口あたりの飲食店数や宿泊施設数が少なく、また志賀直哉の随筆「奈良」の一節が誇張され「奈良にうまいものなし」という言葉が有名になってしまうなど、ガストロノミーでは遅れをとっている奈良県。

そこで、地域に眠る古民家と、地域土着の食文化を交錯させ、唯一無二の食の物語(narrative)を紡いでいく枠組みが「narrative gastronomy」プロジェクトです。

narawashi nagaya

これまで、2018年に開業の世界初 “SAKE HOTEL”「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」(奈良市)を皮切りに、2020年には県内最古の醤油蔵を再興した“泊まれる醤油蔵”「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」(奈良県田原本町)をオープン。

2022年には、廃銭湯の復活中心に、地元の酒蔵と協業した「泊・食・湯」分離の分散型ホテル「GOSE SENTO HOTEL」(奈良県御所市)を開業するなど、奈良の文化と古民家を活かした事業を推進しています。

narawashi nagaya

narrative gastronomyの主役であるシェフ、パティシエ、ソムリエは、職人として食に向き合いつつ、あるときは経営者として、またあるときはビジネスオーナーとして、事業運営における課題に直面しています。

narrativeは、それら主役が輝くための黒子として、企画・開発・設計・経営管理・ファイナンス・マーケティングの側面から支援し、職人が、職人として活躍できる舞台を準備。この取り組みを通じ、様々な経験をもったシェフたちが、挑戦を求めて奈良の地へ集まり、群生し、有機的につながることで、伝統と前衛が交錯する新しい食文化を、ともに創造し、発信していく生態系を育みたいと挑戦しています。

奈良の食の魅力を伝えるの4つのテナント

奈良の地酒やお土産を扱う「narawashi store(ならわしストア)」、奈良の果実を使用したデザートを楽しめる「dulce communico(ドゥルケ コムニコ)」など、食に特化した4つのテナントが並びます。

コース仕立てでならの季節の果実を味わう「dulce communico」

narawashi nagaya

奈良東生駒でミシュラン一つ星を獲得したリストランテ「communico(コムニコ)」の堀田大樹 氏が監修。

県内の生産者を巡り、丁寧に集めた季節の果実。

数々のパティスリーで経験を積んだパティシエ・張替保乃伽 氏が、ここでしか味わうことのできないパフェやかき氷などのデザートに表現し、ティーペアリングとともにコース仕立てで提供してくれます。

dulce communico (ドゥルケ コムニコ)

・営業時間:
 店内利用:Lunch 12:00~17:00 Friday&Saturday dinner 18:00~21:30 *予約優先
 テラス利用:12:00-17:00 *焼き菓子とお飲み物を単品でオーダー可
・定休日:月・火(祝日の場合は営業)
・URL:https://narawashi-nagaya.com/store/dulce-communico/
・Instagram:https://www.instagram.com/dulce_communico/

食文化を掘り下げるローカルショップ「narawashi store 」

narawashi nagaya

個性豊かな奈良の地酒を中心に、を中心に、地元の名品を扱う地域の食文化を掘り下げるローカルショップ。

代々受け継がれてきた奈良の素材や産物を、この地に生きる人々が紡いで生まれた逸品を紹介しています。

narawashi nagaya

南都銀行とnarrativeが展開するECサイト「narawashi」の実店舗です。

narawashi store (ならわし ストア)

・営業時間:10:00~18:00
・定休日:月・火(祝日の場合は営業)
・URL:https://narawashi-nagaya.com/store/narawashi-store/
・オンラインショップ:https://narawashi.jp/
・Instagram:https://www.instagram.com/narawashi_store/

地域と生産者、料理人がコラボレーションする場「chef in nagaya」

narawashi nagaya

国内外の料理人が集う、奈良の食材を用いたポップアップレストランを開催するスペース。

地域と生産者、料理人がコラボレーションする場になる予定です。

プロ仕様の本格的なレンタルキッチンスペース「narawashi kitchen 」

narawashi nagaya

築150年の歴史をもつ今井町の古民家をリノベーションした、プロ仕様の本格的なレンタルキッチンスペース。

厨房設備・調理器具を完備し、お料理教室やパーティー、撮影スタジオ、ワークショップなど、さまざまな用途で利用可能です。

料理教室や動画撮影、イベント、ワークショップ等の開催にも最適です。

narawashi nagayaに来たらゆっくり回ってほしい。古き良き町並みを残す今井町

今井町

今もなお、江戸時代の町家が守られている、橿原市今井町。

伝統的な建物、まちを囲むようにつくられたお掘、牛馬をつなぐための駒よせ。まるで、いにしえの時を旅しているかのに感じることができます。重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている街です。

今井町

橿原神宮からほど近く、大和三山を望む今井町。戦国時代に発展した寺内町には、明治・大正期の町家を含む、多くの伝統的建造物が並びます。町割りに沿ってつづく本瓦葺きの屋根、光と風を取り入れる「虫籠窓(むしこまど)」、軒裏をしっくいで仕上げる「揚げ塗り」など、丁寧な工夫と意匠が継承されています。

商いの中心として繁栄した江戸のにぎわいは「海の堺、陸の今井」と謳われるほど。

自治自衛を徹底し天領となった今井町は、類を見ない町並みとして、いまに至るまで、積み重ねた時を守りつづけています。

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