今週はいつもと違った週末に!江戸からや昭和初期に建てられた町家や古民家などのレトロな伝統建築から、そこにあった人々の暮らし・文化を体験できる博物館まで、近畿の町家・古民家に出会える建物博物館を集めてみました。
電車で行けるところから、小旅行としてゆっくり足を運んでみたい建物博物館まで、魅力的なスポットをご紹介します。
好立地の建物博物館、大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館(大阪)
大阪の中心天神橋筋六丁目駅直結と好立地な大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」。古代の「難波京」、中世の「石山寺内町」、近世の「大坂城下町」、近代の「大大阪」など、時代の移り変わりにあわせて変化してきた町の様子を知ることができる建物博物館です。
大阪の住まいやまちの歴史・文化にちなんだテーマをとりあげ、理解を深めるための企画展を年に5回開催しています。
天保年間(1830年代)の大坂の町家を実物大で再現。建具屋、呉服屋、薬屋などが当時の間取りで再現されているので、大坂の商家の賑わい、天神祭の飾り付け、四季折々の年中行事、そして日々の暮らしを体感することができます。各地で今は見ることが難しくなってしまった、町家が集合したエリアです。
大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」
住所:大阪府大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
アクセス:Osaka Metro「天神橋筋六丁目」駅 徒歩1分
開園時間:午前10時00分~午後5時00分(定休日:火曜)
ほかにもまだある、大阪府の建物博物館
西陣 くらしの美術館 冨田屋(西陣 / 京都)
国登録有形文化財指定 京都市景観重要建造物「西陣 くらしの美術館 冨田屋」。西陣の商家特有の様式を残した京町家で、能座敷も有しています。
京都には実物の町家を通してその歴史を紹介してもらえる博物館・施設は複数ありますが、冨田屋では、”町家見学としきたりの話”として、町家の紹介とともに、代々受け継がれてきた商家のしきたり、暮らしぶり、日本文化や京文化について学ぶことができます。
また上記の他に「お茶席体験」「着付体験」「伝統弁当」など様々なプランを追加することができます。
西陣 くらしの美術館 冨田屋
住所:京都府京都市上京区石薬師町697
アクセス:市バス 一条戻橋・晴明神社前下車 徒歩 約3分 / 今出川大宮下車 徒歩 約3分
サイト:https://tondaya.co.jp/
まだまだある、京都府の建物博物館
指定文化財の町家を活かした建物博物館「I/M 市立伊丹ミュージアム」(伊丹市 / 兵庫県)
江戸時代に建てられた旧岡田家住宅と旧石橋家住宅からなる伊丹市立伊丹郷町館、柿衞文庫、伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センター、そして伊丹市立博物館を統合し、歴史・文化・芸術の総合的な発信拠点「市立伊丹ミュージアム」。
美術・工芸・俳諧・歴史の各分野におよぶ資料の収集保存と活用、幅広い世代が楽しめる様々な展覧会をはじめ、講座やイベントなどの教育普及活動、伊丹の酒造りを伝える旧岡田家住宅・酒蔵(国指定重要文化財)と旧石橋家住宅(県指定有形文化財)の継承と公開など、多彩な芸術文化を市内外に広く発信しています。
旧岡田家住宅と旧石橋家住宅は、日本遺産「『伊丹諸白』と『灘の生一本』~下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~」の構成文化財にも認定されています。
「旧石橋家住宅」は江戸時代後期に建てられた町家です。正面は摺り上げ大戸やばったり床几(揚見世)、出格子がはめ込まれています。つし2階は4か所に虫籠窓を設け、軒まで白壁で塗り込めているなど、建設当初の店構えを残していることから平成13年に県指定文化財になりました。
また、旧岡田家住宅は、伊丹の町家としてもっとも古く、全国的にも数少ない17世紀の町家のひとつです。また江戸時代に栄えた伊丹の酒造りを今に伝える遺構として大変貴重な建物です。
I/M 市立伊丹ミュージアム
住所:兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
アクセス:電車・車でのアクセス方法詳細はこちら
開館時間:10:00〜18:00(閉館:月曜日)
料金:
- 展覧会、イベント、講座ごとに料金が異なります。詳しくは各ページを参照ください。
- 展示室4(歴史常設展示)は観覧無料。
- 旧岡田家住宅・酒蔵、旧石橋家住宅は入場無料(ただし貸室利用時を除く)。
ほかにもまだある、兵庫県の建物博物館
滋賀県・奈良県・和歌山県にも、魅力的な建物博物館
滋賀県・奈良県・和歌山県にも町家や古民家などのレトロな伝統建築を活用した建物博物館があります。
・ボーダレス・アートミュージアムNO-MA (滋賀県)
・奈良町物語館(奈良県)
・奈良県立民俗博物館(奈良県)
・奈良町にぎわいの家(奈良県)
・県立紀伊風土記の丘(和歌山県)