2024年も京都に現存するモダン建築を一斉公開するプロジェクト「京都モダン建築祭」が、11月1日(金)から10日(日)まで開催されます。
この建築祭について、公式サイトがグランドオープン。プログラム詳細が発表されました。今年は、過去最多102件*の建築が参加しての開催です。
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪や東京建築祭など、各地で賑わいを見せる建築フェス。「京都モダン建築祭」は3回目の開催です。
※2024年8月26日現在
2024京都モダン建築祭は、「よりわかりすく、持続可能な祭に」
京都に現存する魅力的なモダン建築を一斉公開するプロジェクト「京都モダン建築祭」。モダン建築に関するさまざまな催しが京都市内各所で一斉に行われます。
「2024京都モダン建築祭」のテーマは。「よりわかりすく、持続可能な祭に」
誰でも気軽に参加できるわかりやすさと、興味・関心によって選べるプログラムの多様さ。そして今後ずっと続けていけるしくみづくりを目指して開催されます。
3回目を迎える京都モダン建築祭では、京都に点在するモダン建築を象徴する新しいビジュアルを制作。
京都の条坊制のまちなみを模した市松模様を背景に、祭に参加する建築物をシンプルでありながら特徴的なアイコンとしてシンボル化。
これにより、モダン建築の本質を視覚的に捉え、まちの中に広がるその存在感を表現しています。
至上最大の建築数、102件が一斉公開!
2022年にスタートし、今回の開催で3回目。2022年の36件、2023年の76件から参加建築がさらに増え、102件の建築が2024年には一斉公開されます。
パスポート・ガイドツアー・特別イベント等様々な形式で開催される「京都モダン建築祭」。
「パスポート公開」の建築は、事前申込不要、9月発売のパスポート提示で見学できます。
「ガイドツアー」は要申込、定員制、有料。抽選受付期間=9月2日(月)~30日(月)。希望者多数の場合は抽選。その後は先着順で受け付けます。また、当日でも空きがあれば申し込めます。
「連携企画」は、割引やノベルティ贈呈などのパスポート特典や、建築・施設が主体となって実施
される各種イベントなど。モダン建築と建築祭がより楽しめるさまざまな企画が予定されています。
2024年京都モダン建築祭 開催概要
開催日程
・パスポート公開 計4日 ◎は新規
前期 11月2日(土)-3日(日)10:00-17:00
公開エリア:中京、京都駅・七条、河原町・五条、東山◎
後期 11月9日(土)-10日(日)10:00-17:00
公開エリア:御所西、御所東・吉田◎、岡崎、西陣、北大路、衣笠・北野
・建築祭期間:2024年11月1日(金)-10日(日) 10日間
参加建築数:102件(2024年8月26日現在)
プログラム概要:https://kyoto.kenchikusai.jp/program/
サイト:https://kyoto.kenchikusai.jp/
SNS:Instagram、X(Twitter)
パスポート公開は45件・全10エリア(一部は後日公開)
パスポート公開は「京都国立博物館 明治古都館」をはじめ、「櫻谷文庫(旧木島櫻谷家住宅)」「あじき路地」など45件・全10エリア。
パスポート購入者は申し込み不要で自由に見学が可能です。
前半、11月2日(土) 3日(日) は、中京、東山、河原町・五条、京都駅・七条エリアの21件、後半の11月9日(土) 10日(日) には、北大路、衣笠・北野、西陣、御所西、御所東・吉田、岡崎で24件の建築が公開されます。
詳細はこちらの「京都モダン建築祭 公式サイト」をチェック。
パスポートの販売は2024年9月2日(月)~11月10日(日)。売り切れ次第、販売終了です。
パスポートの購入方法
パスポートの購入方法はオンライン決済、コンビニ店頭購入、現地販売、ふるさと納税返礼品の4パターン。詳細は公式サイトのパスポート購入ページをチェックしてみてください。
ちなみにオンライン決済では、全券種のパスポートがオンライン決済で購入可能。原則、引換券となり、会期中に各パスポート公開建築の受付やインフォメーションセンターで、パスポート実券に引き換えてご利用ください。また、10月7日までの期間限定で、オリジナルトートバッグ付きパスポートも販売されています(事前配送)。
また、建築の見学以外にも、モダン建築関連飲食店や書店等でのサービスやノベルティ進呈など、さまざまな特典を受けることができます。
気軽な30分コースからお食事付きコースまで!魅力的なガイドツアー
「京都建築祭」では、気軽な30分コースからお食事付きコースまで、さまざまなツアーを開催。
建物のオーナーや管理者、建築や各分野の専門家、地域の関係者、学生など、さまざまな人がツアーガイドとして案内してくれます。
例えば「宿泊企画」。アールデコの任天堂旧本社、旧住居棟を一棟貸切でにした企画などが予定されています。
その他にも「学校建築ツアー」「公共建築ツアー」「こども企画」 など多様なガイドツアーが目白押し。
抽選受付期間は、2024年9月2日(月)~9月30日(月)23:59なので、お見逃しなく。
ガイドツアーの応募はこちらのページから。興味のあるガイドツアーのページを確認の上、電子チケット販売サービス「teket(テケト)」よりお申し込んでください。
親子で語る対話型建築鑑賞や、丸善 京都本店での建築書フェア&オリジナル栞進呈など特別企画、連携企画も
「2024京都モダン建築祭」では、パスポートやガイドツアーのほかに、特別企画や割引、ノベルティ贈呈などのパスポート特典を受けることができる連携企画も用意されています。
都市の記憶を物語るモダン建築を一斉公開。京都モダン建築祭開催の想い
京都という都市が経験してきた歴史と社会と経済と文化が、そして市井の生活が醸成してきた京都らしさが、色濃く表出する『モダン建築』。
ここまで受け継がれてきた建築が、今を生きて私たちの暮らしや文化や街並みを豊かにしてくれているという奇跡。この営みがこれからも続く、その一助となっていきたいという願いをもって、「京都モダン建築祭」は生まれました。
こちらは公式サイト内に記載されている開催にあたっての想いの一部です。
普段は公開されていない建築が、関わる人に支えられて、このときだけ扉を開く。それによって、京都で大切に守り継がれてきた建物や営みが“生きた文化財”として受け継がれ、時代に相応しい形で共に未来へ進んでいけるように。さまざまな歴史と文化が層をなして重なる建築文化を多くの人と共に楽しみ、受け継いでいけるように。次の世代を担う若者やこどもたちが、こうした建築を守りたいと思ってくれるように。建築そのものの素晴らしさができるだけ生き生きと伝わるように。だからこそ、愛情の伝播、発見と学び合いを大切にしたいと考え、専門家によるガイドツアー、オーディオガイドやオンラインコンテンツ等のプログラムを展開し、オーナー自身や当事者によるお話やもてなしを大事にしています。刻々と変わりゆくまちなみの中で、歴代の人々によって大切に守り続けられているモダン建築の存在とその素晴らしさを、多くの人と共に味わいたい。建築を観る対象として楽しむという体験を、もっと多くの人と共有していきたい。そう願っています。
京都モダン建築祭 公式サイト内「京都モダン建築祭について 愛情の伝播で建築文化をつなぐ」
パスポート・ガイドツアー・特別イベント等の参加費の一部は、京都モダン建築祭の理念に基づき、参加建築に還元し、維持活用に役立てられています。
様々な楽しみができる「2024京都モダン建築祭」。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう!