愛知県名古屋市、名古屋城の程近い浅間町に、町家を活用したサウナ施設「KIWAMI SAUNA」。
『究極のサウナ』から名付けられた“KIWAMI”の名。
中庭を活かした外気浴スペース、梁のインパクトあふれる水風呂、こだわりぬかれたサウナ室など、サウナ好き、町家好きともに見逃せない「KIWAMI SAUNA」に訪れてきたのでレポートします。
KIWAMI SAUNAのキーワードは『究極のサウナ』
KIWAMI SAUNAは「究極のサウナ」をコンセプトに展開するサウナ。
町家の構造をいかした都心部にもかかわらず開放的な外気浴スペース、2m級の深さを誇る水風呂、サウナストーブの音を心地よく感じることができるサウナ室など、サウナ好きが好きにならないわけがない魅力あふれる空間です。
基本は男性専用のKIWAMI SAUNAですが、毎月第4日曜日にはレディースデイ。女性の皆さんも『究極のサウナ』を体感することができます。
KIWAMI SAUNAはオープンまでの軌跡も魅力的。
オーナーの中島惇生さんの、「ととのうのその先『きわまる(究まる・極まる)』へ、自らが思う最高のサウナを作ろう」「最高のサウナで誰かの人生を変えたい」という思いによってスタートした挑戦です。
サウナオープンに向けた資金調達のため、「令和の虎」に挑戦。さらにクラウドファンディング「CAMPFIRE」では、1000万円を超える支援をあつめました。(クラウドファンディングの活動報告で、これまでの経緯の一部を覗くことができます)
KIWAMI SAUNA
・住 所:愛知県名古屋市西区浅間2-14-24(浅間町駅から徒歩3分)
・営業時間:KIWAMI SAUNA 11:30〜23:30 / 食堂きわみ 11:30〜23:30(22:30L.O.)
・料 金
平 日:1時間1,600円+15分毎に400円、フリータイム3,200円
土日祝:1時間1,800円+15分毎に450円、フリータイム3,600円
レンタル:ポンチョ、サウナハット、水着(レディースデー)各500円
50件以上足を運んだ候補。頭から離れなかったのが、名古屋城近くの町家だった。
元々洋傘屋として活用されていた町家をリノベーションして、「ととのう」をこえる「極み」に出会えるサウナとして生まれ変わりったKIWAMI SAUNA。
10年以上空き家だった町家を紹介されたときは、『サウナにするなんて無理』だと考えたものの、50箇所ほど候補地を探したが、頭から離れなくて、この場所に。
名古屋城の近く、かつサウナに外気浴を堪能できる最適な場所を探し求め、この町家に決定したそうです。
名古屋市内には四間道や有松をはじめとした古い街並みが残ります。
水風呂から見える剥き出しの梁、きわみ食堂にあるテーブルの天板。そして、愛知県一宮市で譲り受けた100年前の欄間。
町家の良さを活かしながらも、サウナ室をはじめとしたモダンな雰囲気を感じるスペースの融合が、KIWAMI SAUNAならではの魅力を引き出しています。
町家・木造建築の特徴上、制約が多かったそうですが、各領域のプロと連携することでKIWAMI SAUNAが完成しました。
名古屋城の城下町、浅間町駅から徒歩で
KIWAMI SAUNAは、浅間町駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
名古屋駅からのアクセスの場合、地下鉄での移動も良いですが、グループの場合タクシーの利用が便利。1,500〜2,000円ほどでアクセスができます。
この辺りは、江戸時代に侍屋敷町と製造業や卸問屋業等で栄えた地域。近くでも古くからつづく街並みの片鱗を感じることができます。街の雰囲気に溶け込んでいるため、KIWAMI SAUNAがサウナ施設だと知らずに前を通り過ぎる人も少なくなさそうです。
KIWAMI SAUNAで身も心も“きわまる”
ガラスの引き戸を開けると、フロントがあるので、ここで受付。代金は後払い、現金での支払いができないのでご注意ください。
KIWAMI SAUNAでは、サウナ室の中で“オロポ”をはじめとしたドリンクを楽しむことができます。受付でオーダーしてください、専用のマグに入れて用意してくれます。
フロントの突き当たりが2Fの「きわみ食堂」へ上がるための階段。サウナの方は右の階段で靴を脱いで脱衣所に。
脱衣所は木目調のロッカーや洗面台の色味など、町家の雰囲気を残しつつモダンな雰囲気になっているKIWAMI SAUNA。
ロッカーを開けるとライトがつくので奥のものも確認しやすいなど、細かな配慮がうれしい。
脱衣場の隣にはシャワーブース。その向こうに、ととのいスペースの中庭が見えます。この時点で、ぐっとKIWAMI SAUNAの世界に引き込まれます。
KIWAMI SAUNAは、水風呂以外の浴槽がないシンプルな作りなので、シャワーを浴びたらサウナ室に向かいます。木造の建築物を長く大切に利用するためにも、シャワーを浴びたらきちんと水滴を拭き取って、サウナ室に移動しましょう。
天井の高さをミリ単位で調整したサウナ室
湿度、空気の流れや調光、香りなどに徹底的にこだわり、“しっかり熱いのに、出たくなくなるほど心地いい”を目指したサウナ室。
室温は約90度。特注でつくったストーブが真ん中に置かれたサウナ室では、セルフロウリュが可能。セルフロウリュで体感温度を調整できます。KIWAMI SAUNAでは、香りは”ヒノキ”などが、定期的にかわるそう。
適度な蒸気の流れを作るため、意図的に天井が低めに設計されているサウナ室なので、閉鎖感を感じそうですが、鏡を使って奥行きを出してるため、ゆったりくつろげます。
TVがないので、サウナストーブの音に集中して、最高の”ととのい”に向け着々と準備。KIWAMI SAUNAでは、受付で購入したドリンクの持ち込みも可能。持ち込んで、ゆっくり過ごすのもおすすめです。
2mの水風呂でクールダウン
サウナ室の向かいには、階段を登って入る、約15℃の水風呂。この水風呂が、KIWAMI SAUNAの魅力の1つです。
落とした照明の中に浮かび上がる水風呂、その反射した光で幻想的な雰囲気をただよわせる立派な梁が、他のサウナにはない特別感を抱かせてくれます。
水風呂は段階的に深くなり、最深約2m。頭までどっぷり水風呂に浸かることができます。
KIWAMI SAUNAこだわりの開放的な外気浴スポット
こだわって作られた外気浴スペースで“きわみ”へ。
駅から徒歩数分と、住宅街にあるにもかかわらず、開放的な空間が魅力のKIWAMI SAUNA。町家ならではの間取りが、この空間設計を可能にしてくれています。
外気浴スペースには、チェアだけでなく、複数の姿勢で“ととのう”ことができるスペースが用意されています。しかも、その数が定員とほぼ同じなので、外気浴待ちで最高の状態を逃すことがありません。これはサウナ好きにはうれしいところ。
冬は少し冷えるので、ポンチョをレンタルしてゆっくり過ごすのがおすすめです。
KIWAMI SAUNAの後は、2階の”きわみ食堂”でサ飯を満喫!
受付でKIWAMI SAUNAのお会計を済ませたら、2階の”きわみ食堂”へ。
唐揚げや、ポテトサラダといったおつまみ系メニューはもちろん、ラムカレーなどがっつりサ飯も。きわみ食堂のinstagramアカウントがあるので、こちらに美味しそうな写真がたくさんのっています。
クラフトビールやクラフトジンなど、美味しいお酒も充実しているので、KIWAMI SAUNAを堪能した後にプチ宴会もできちゃいそうです。