平野邸 Hayama|日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家の挑戦

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平野邸 Hayama

「この家をどうにか残せないか」という相談からスタートした、『平野邸 Hayama』の取り組み。

2019年11月〜2020年12月のファンド組成から、資金や、一緒にプロジェクトに参画してくれる仲間を集い、取り組んできたこのプロジェクト。2023年11月24日に、国有形文化財に登録されました。

そんな平野邸が、どんな想い、きっかけでこの取り組みを進めてきたのか、取り組みは成功だったのか、今後どうなっていくのかをハロー!RENOVATIONさんに聞いてみました。

目次

葉山の日常にダイブできる。平野邸 Hayama

平野邸 Hayama

神奈川県三浦郡にある葉山町は東京から90分。「今日は天気がいいから、ちょっと葉山に行ってみようか。」そんな風に都心から訪れる人も多いまち葉山。

「宿泊」も「スペース利用」もできる、一棟貸しの宿泊施設『平野邸 Hayama』は、そんな葉山にあります。

葉山

“日本の暮らしをたのしむゾーン”と”宿泊者専用ゾーン”にわかれていて、「MEET LOCAL」できるのが特徴。

“日本の暮らしをたのしむゾーン”は、季節の暮らしを楽しむ、地域のマルシェのような場所。葉山暮らしを感じられるようなイベントなどが地域の方によって開催されます。

だから、宿に訪れた方は、葉山の日常にちょっとだけ飛び入り参加可能。勇気をだして仲良くなったら、地域の方が子どもたちのむかしあそびの先生になってくれるかも。

エンジョイワークス 葉山

“宿泊者専用ゾーン”は、”日本の暮らしをたのしむゾーン”からの、不思議な木の階段を上るとそこには落ち着いた6畳間と8畳間の客室。

最大14名まで宿泊可能です。友達家族同士で夏休みの思い出をつくるのもよし。みんなでスイカ割りをするのもよし。もうひとつの実家として活用できる場所です。

平野邸 Hayama

平野邸 Hayama

・住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内1833
・利用可能時間・料金:サイトをご確認ください
・サイト:https://hiranoteihayama.com/

プロジェクトスタートのきっかけ、エンジョイワークスとの出会い

平野邸 Hayama

昭和11年(1936年)に材木商を営む父親が妻と子どもたちと暮らすために建てられた平野邸。

家の庭にはどの季節にも花が咲くよう、四季の様々な花を楽しめる木が植えられ、子ども達はよくそこに登っては借景を楽しんだそうです。

プロジェクトのきっかけは、古民家のオーナーさんからの「この家をどうにか残せないか」という相談から。

エンジョイワークス 葉山

株式会社 エンジョイワークスは、この相談を受けたNPO法人「葉山環境文化デザイン集団」から紹介され、この場所を地域拠点として再生するため、暮らしや生き方を豊かにする多世代交流の場づくりをテーマにした「日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家」プロジェクトを2018年にスタートさせました。

NPO法人「葉山環境文化デザイン集団」や一般社団法人「はっぷ」など葉山を中心に活動する団体や近隣住民の方々などとコンセプトづくりをおこない、共感型の不動産投資ファンド、ハロー!RENOVATIONを活用し、「葉山の古民家宿づくりファンド」による投資を募りました。

改修後の2020年4月から、「平野邸Hayama」の名称で運営しています。

平野邸を介して広がる新しい価値

想いのある様々な方の手を経て形になった、みんなの実家『平野邸 Hayama』。

それぞれ関わり方は違えど、魅力的なプロジェクトだったようです。

エンジョイワークス 葉山

たとえば、「ハロー!RENOVATION」で投資した投資家の一人は、「私の投資額はリターンを目的にした額ではないので(笑)。そちらの期待というより、その場がどのようになっていくのだろうという期待や興味、応援したいという思い、さまざまな体験への感謝など、いろいろな気持ちがありました。平野邸では、参加者のみなさんが当時3歳だった娘と一緒に庭を耕したり苗を植えたり、障子を貼り替えたりしてくださって。みんなでつくり上げることがすごく楽しかったですね。」と語っています。

平野邸 Hayama

また、プロジェクトから5年が経ち、平野邸の「交流拠点から→まちづくりが生まれる拠点に」という想いが形になりつつあります。

地域とのつながり作りの拠点になれるよう取り組んできた結果、平野邸横にある物件の活用相談を受けていたり、平野邸で出会った方から旧東伏見宮葉山別邸のプロジェクトが始まるなど、平野邸をきっかけに周辺の新たなプロジェクトが生まれ始めています。

平野邸をまちづくりが生まれる拠点に

プロジェクトから進めてきた取り組みが身を結び、想いの実現に向けて歩み続けている平野邸。

最後に、今後の平野邸と葉山について、2つ意識したいことがあると教えてくれました。

平野邸 Hayama

1つ目は「コンセプト“みんなの実家”の体現」。

「みんなの実家」というコンセプトを具現化するためには、利用者に繰り返し利用してもらう習慣を定着させることが不可欠。現在、リピート利用者が増加しているため、これを継続的に促進するための仕組み作りに取り組んでいます。

特に、スペースの利用については、ヨガ教室やワークショップなどのイベントとしての利用が一般的ですが、今後は地域住民のライフイベントにも対応できるような利用促進策を検討中。これにより、地域社会とのつながりを深め、「みんなの実家」としての役割をさらに強化していくことを目指しています。

平野邸 Hayama

そしてもう1つが「葉山全体で取り組む、プロジェクトと連動したまちづくりの拠点化」。

平野邸周辺には、エンジョイワークスが取り組む施設が多数あります。

「旧東伏見宮葉山別邸」では、今後宿泊施設+イベントスペース貸し、「リ・カーサ」ではウェディングやレストラン事業、葉山のこみちを歩くツアー、など。平野邸を拠点に街全体で盛り上がりを作っていくことを目指しています。

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