吉祥寺・渋谷に次ぐ3号店として、「挽きたて、焼きたて、炊きたて」をコンセプトとする炭焼きハンバーグと炊きたてご飯専門店「挽肉と米」の東京都外発店舗「挽肉と米京都」。
朝9時からの整理券配布から行列する、人気店です。
関西エリア初出店となる今回の挽肉と米 京都店は、東山区の祇園の町屋をリノベーションした店舗。建物の背景や歴史を知っていると、その楽しみ方がワンランクアップ。
実際に、現地へ向かってみました。
炭焼きハンバーグと炊きたてご飯専門 挽肉と米 京都
挽肉と米は2020年6月、吉祥寺にオープンした人気ハンバーグ店。オープンから2年経った今も、行列のお店です。2023年1月時点で、吉祥寺・渋谷、そして今回の挽肉と米 京都の3店舗を展開しています。
毎朝、店内で挽いた牛肉100%の挽肉を、お客様の前で炭火焼きにし、炊きたての羽釜ごはんと一緒に提供。
挽きたて、焼きたて、炊きたての「3たて」にこだわっているので、いつでも「最高においしい瞬間」を体験できます。ハンバーグは1個90g。これが3つ。頃合いを合わせて提供してくれるので、つねに熱々のお肉を楽しめます。
行列必至の挽肉と米、朝9時からの店頭での記帳制で、希望の時間を予約することができます。電話での予約は不可(2023年1月時点)。
京都だからの魅力。「検番」として使われてきた、歴史ある町屋をリノベーションした挽肉と米
挽肉と米 京都は、かつて祇園甲部の芸舞妓さんたちの取り次ぎ所で、明治35年ごろからある「検番」として使われてきた、歴史ある町屋をリノベーションしたもの。
検番とは、舞妓さん・芸妓さんの事務所の役割の担う場所のこと。
検番時代の、店入り口の右横にある黒板は今でも現役で使われています。毎月、月初めになると、1ヶ月分のお稽古の予定が書き込まれるので、芸舞妓さんたちはお稽古日を確認するために、この場所に集まります。
昔も今も変わらない祇園の文化を感じられる場所に、挽肉と米 京都があります。
京都祇園の文化・景観を残しつつ、現代に合わせたお店となっていました。
さらに、この場の持つストーリーと空気感を最大限に生かすため、挽肉と米 京都では、取り壊しの際に出た廃材を再利用した内装・インテリアや、検番のモチーフを再現したデザインになっているそうです。
白川にかかる小さな橋「巽橋」すぐそばに店を構える挽肉と米 京都。
挽肉と米 京都は、阪急電鉄京都本線の京都河原町駅・京阪電気鉄道京阪本線の祇園四条駅から歩いて5分ほどのところにあります。
祇園の中でもとくに絵になる場所として人気の、白川にかかる小さな橋「巽橋(たつみばし)」のすぐそば。日中は観光客、夜は地元の人で賑わいを見せるエリアです。
吉祥寺店・渋谷店と同様、朝9時からの店頭での記帳制で、メインのメニューは「挽肉と米 定食」(¥1,600)。
挽肉と米 京都の2階には「バー 挽肉と米の2階」を併設。お米アイスを使った、挽肉と米オリジナルのアイスキャンディや、ドリンクが楽しめるそうです。
挽肉と米 京都
・住所:京都府京都市東⼭区清本町363 MAP
・連絡先:075-708-2529
・営業時間:11:00〜15:00/17:00〜21:00(水曜定休)
・予約方法:当日店頭での記帳制 昼夜共通 9:00~
・サイト:https://www.hikinikutocome.com/kyoto/
朝9時からはじまる挽肉と米 京都への予約への行列
挽肉と米 京都の記帳は9時からスタート。この日は15分前に着きましたが長蛇の列。すでに20名ほどの方が待っていました。9時になることには私の後ろに10名ほどの方が。さすが人気店。
予約の際に店員さんが一人一人に「おはようございます」と、朝の挨拶をしていたのが印象的で、素敵でした。
希望時間帯を予約したので、時間まで京都の街を散歩。予定時間に店頭に並びます。(電話予約不可)
店内は吹き抜けになっていて、中央が調理スペースに。
立派な梁や奥に見える内庭など、挽肉と米 京都店ならではの町屋の雰囲気を残すスペース見かけると、「検番」として当時はどのように活用されていたのか、想像が掻き立てられます。
夢にまでみた自分専用のハンバーグ台。
炭台に期待が膨らみます。
座席の手元にある引き出しには、挽肉と米のオトモ(薬味の説明)と食器、調味料が準備されています。
これを読みながら待っていると、店員さんが食べ方を紹介してくれます。
お肉のオトモとして用意されている挽肉と米特製の薬味は6種類。
生醤油、青唐レモン、青唐辛子のオイル漬け、ジャオマー、大蒜ふりかけ。そして、挽肉と米 京都店限定、陳皮・青海苔・生姜など8種類の生薬をブレンドした八味唐辛子。
あわせて、2個目のお肉のタイミングでだしてくれる大根おろしと自家製ポン酢、生卵(一人一個まで無料)も。
米のオトモには、お肉の合間の箸休め用の白菜の梅酢漬け、卵かけご飯をランクアップさせてくれる食べる醤油など。これだけでご飯を何倍も食べれそうです。
「挽肉と米」の店名のように、お米にもこだわりが。
挽肉と米 京都店のこの日のお米は奈良県の「ヒノヒカリ」。しっとりしたさわやかな甘さが口の中に広がり、噛むたびに粒からうま味がこぼれおちます。
どんどん運ばれるお肉を横目に、気持ちと心の準備を。
一巡目、二巡目、三巡目…あっという間の時間
ご飯と味噌汁、お肉がテーブルに。一巡目の準備ができました。
一巡目はそのまま、何もつけずにお肉にかぶり付きます。炭火台で箸を入れてしまうと、肉汁がこぼれ落ちてしまうので、オン・ザ・ライスは必須です。
二巡目、三巡目と違った味を楽しむため、お肉そのままの味を楽しんだら、挽肉と米 京都店限定の八味唐辛子などの薬味を使用。
二巡目は大根おろしと挽肉と米オリジナルのポン酢でいただきます。
自家製のボン酢は市販品とは違い、酸味が強すぎないさっぱり。たっぷりかけてもOK。
そして三巡目。生卵のせ(黄身を綺麗に乗せられるとよかったのですが、そのままお茶碗にあけてしまいました..)
TKGとお肉を満喫しつつ、好みの挽肉と米特製の薬味を足していきます。これでご飯3杯目でしたが、ペロりと食べれてしまいました。
お腹の具合に合わせて、お肉はおかわり(有料 / おかわり肉)も可能です。
出口は入口横の内庭から。
帰りは、おいしい挽肉と米の余韻に浸りながら、白川沿いを散歩。
挽肉と米 京都店は、その味はもちろん、店員さんの素敵な接客や、町屋の歴史に触れられる、魅力が満載すぎた空間でした。