世界遺産のひとつとして登録されている五箇山菅沼合掌造り集落(富山県南砺市)が、数十年ぶりに宿泊客に門戸を開放します。
地元の5代目である中島慎一氏の家が2泊3日限定で、趣ある茅葺き屋根が特徴の築170年の合掌作り家屋でゲストを迎え、この地域の豊かな伝統文化に浸る本物の滞在を提供します。
五箇山菅沼合掌造り集落の特徴
今回の舞台になるのは、富山県南砺市内に流れる庄川のほとりに位置し、高く険しい山々に囲まれた五箇山の菅沼集落です。現在、9戸の合掌造り家屋が残り、日本の昔ながらの原風景を残す集落は、国内でも最も美しく魅力的な場所の一つとしてまさに日本が誇る秘境。
中島家をはじめとする合掌造りの家の最大の特徴は、冬の豪雪に耐えうる“茅葺き屋根”の構造で、この地方特有のものです。葺き替えには多くの人手と時間を要し、この作業は、人と人が助け合う「結(ゆい)」の仕組みに基づいて、代々受け継がれてきました。菅沼集落には、その心がしっかりと根付いているからこそ、現在の合掌造りの景観が守られています。
普段は宿泊することのできない五箇山菅沼合掌造り集落内での宿泊が可能に
世界遺産のひとつとして登録されている菅沼集落(富山県南砺市)が、数十年ぶりに宿泊客に門戸を開放。日没後は地元民しか入ることができない日本の原風景がそのまま残る美しい当集落内で歴史と遺産を体験する機会をえることができます。
今回、南砺市の協力により実現。地元の5代目である中島家が、築170年の茅葺き屋根の家をAirbnbプラットフォームに掲載し、地元に暮らすような体験をゲストに提供します。
ホストとなる吾郎平五代目当主・中島 慎一氏は「菅沼集落および五箇山の魅力を世界中のゲストに体験してもらう機会を大変楽しみにしています。地元集落の方にも御協力いただき、今回滞在するゲストのためだけのライトアップショーや、地元の民謡体験など集落の一員となって集落内での伝統文化を楽しんでもらうプログラムを準備しています」とコメントされています。
今回の募集は、2023年7月17日~19日の期間中、1組2名限定。日本時間6月30日(金)午前9時(米国東部時間6月29日(木)午後8時)からhttp://airbnb.com/gasshoで予約をする必要があります。
築170年の合掌作り家屋で地域の豊かな伝統文化に浸る本物の滞在を提供
伝統的なウェルカムティと、地域名物の五箇山豆腐、山菜、イワナなど、中島氏による手作りの地元の特産物を使った郷土料理に舌鼓。
ご滞在中は、伝統的な五箇山和紙作りや、この地域最古の民謡のひとつに登場する伝統楽器であるささらの製作など、何世紀にもわたって受け継がれてきた地域の伝統について学ぶことができるだけでなく、特別にライトアップされた集落内で、集落の一員としての地元の民謡体験や、地元の合掌造り建築技術の象徴である茅葺き屋根の葺き替え体験ができます。
また、四季折々の美しさを楽しむことができる菅沼集落の自然を満喫できるガイド付きの電動自転車ツアーで、五箇山の大自然を満喫できます。