都市圏から離れて地方や田舎でで過ごしたい、移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は愛知県の空き家バンクをご紹介します。
前半では愛知県の空き家バンクを一覧でご紹介。後半は、空き家バンクの活用法について記載しています。
空き家バンクを探す前に、愛知県の特徴をご紹介
38市14町2村で構成される愛知県。
東京都・神奈川県・大阪府についで、全国で4番目に人口の多い県で、源頼朝にはじまり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と名だたる武将の出身地でもある都道府県です。
愛知県は、日本列島のほぼ真ん中。海と野山と都市のバランスよい構成が特色。昭和52年から工業製品出荷額ではずっと日本一を続ける「モノづくり王国」としても有名です。
四季の変化がはっきりしているのも特徴的。夏に気温が高くなり、たくさんの雨が降ります。また、冬には晴れた日が多く、北西の冷たい風が吹きます。
ただ、愛知県の中でも、土地のちがいによっていろいろな気候の特徴が見られます。山間部の美濃三河高原エリアでは、冬は気温が低く標高が高いので雪がたくさん降りますし、南の渥美半島は冬でも暖かく、キンセンカやキンギョソウ、アブラナなどたくさんの草花が見られます。土地の様子と気候は深く関係していることがわかります。
空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
古民家をはじめとした物件を紹介してくれる、愛知県の空き家バンク一覧
愛知県の空き家バンクは下記の通りです。
都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
愛知県 | 全域 | 愛知県空き家・空き地バンクポータルサイト |
愛知県 | 名古屋市 | 名古屋市空き家バンク |
愛知県 | 豊橋市 | 豊橋市空家バンク |
愛知県 | 岡崎市 | 岡崎市空き家バンク |
愛知県 | 一宮市 | 一宮市空き家バンク |
愛知県 | 瀬戸市 | せとで住もまい!きっかけサイト |
愛知県 | 半田市 | 半田市空き家バンク |
愛知県 | 豊川市 | 豊川市空家バンク登録情報 |
愛知県 | 碧南市 | 碧南市空き家バンク |
愛知県 | 刈谷市 | 刈谷市空き家バンク |
愛知県 | 豊田市 | 山村地域移住情報バンク |
愛知県 | 西尾市 | 西尾市空き家バンク |
愛知県 | 犬山市 | 犬山市空き家バンク |
愛知県 | 常滑市 | 常滑市空き家バンク |
愛知県 | 江南市 | 江南市空き家バンク |
愛知県 | 小牧市 | 小牧市空き家バンク |
愛知県 | 稲沢市 | 稲沢市空き家バンク |
愛知県 | 新城市 | 新城市空き家バンクポータルサイト |
愛知県 | 東海市 | 東海市空き家バンク |
愛知県 | 大府市 | 大府市空き家バンクポータルサイト |
愛知県 | 尾張旭市 | 尾張旭市空き家バンク |
愛知県 | 高浜市 | 高浜市空家バンク |
愛知県 | 岩倉市 | 岩倉市空き家バンク |
愛知県 | 豊明市 | 豊明市空き家バンク |
愛知県 | 日進市 | 日進市空家バンク |
愛知県 | 田原市 | 田原市空き家空き地バンク |
愛知県 | 愛西市 | 愛西市空き家バンク |
愛知県 | 弥富市 | 弥富市空き家バンク |
愛知県 | みよし市 | 空き家に関すること |
愛知県 | 大口町 | 大口町空き家バンク |
愛知県 | 扶桑町 | 扶桑町空き家バンク |
愛知県 | 蟹江町 | 蟹江町空き家バンク |
愛知県 | 飛島村 | 愛知県空き家・空き地バンク |
愛知県 | 阿久比町 | 阿久比町空き家バンク |
愛知県 | 南知多町 | 南知多町空き家バンク |
愛知県 | 美浜町 | 空き家情報バンク制度 |
愛知県 | 東栄町 | 空き家情報の紹介 |
愛知県以外の東海エリアの空き家バンクについてもまとめました!
愛知県周辺の、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。
こちらも参考にしてみてください。
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空き家バンクの特徴を紹介。空き家バンクとは何か?を知っておこう
空き家バンクとは、地域の自治体が運営する空き家情報の登録制度のこと。
この制度では、各自治体が所有者から提供された空き家や空き家予定の物件情報を収集し、それを求める地域住民や移住希望者に対して提供します。多くの自治体では、ウェブサイトを通じて情報を公開し、物件の写真や詳細な説明、価格、面積などを閲覧可能にしています。
結果として、地域活性化や都市の過密化解消に役立つとされています。特に愛知県では都市部と地方部のバランスをとるための重要な取り組みと位置づけられている活動です。
空き家バンクに登録する方法
空き家バンクに登録するには、まず地域の自治体のウェブサイトで必要な情報を確認することが必要です。
一般的には、所有者が自治体の担当部門に連絡を取り、物件の概要を提出します。これには物件の所在地、建物の状態や面積、価格条件などが含まれます。
次に、自治体の職員が物件を実地調査し、掲載の可否を判断します。また、必要に応じて物件の写真撮影や詳細な情報の追加提供を求められることがあります。
登録が完了すると、空き家バンクのウェブサイトに物件が掲載され、利用希望者が閲覧できるようになります。
空き家バンク利用上の注意
空き家バンクで紹介されている物件は有料のほかに、ほぼ無料で提供されるものも。
背景には、さまざまな理由があります。まず、長期間放置された空き家は建物が老朽化し、安全性が低下するため、所有者自身の管理負担や解体費用の増加が問題となります。そのため、所有者は空き家を無料で譲渡することで、これらの負担から解放されたいと考えることが多いです。
また、自治体や地方政府も空き家問題に対処するために動いており、無料提供を奨励することがよくあります。これにより、空き家の有効活用が進み、地域の活性化や防犯上の問題解消につながるからです。
このような背景があるからこそ、事前にリスクを理解しておく必要があります。
愛知県の空き家バンクだからこその課題も
愛知県では、名古屋市をはじめ、まず、都市部であるため、空き家であってもの価格が他の地域に比べて高額になることも。
また、物件が古い場合、耐震性や防火対策が十分でないことがありますので、専門家による建物診断を受けることをお勧めします。さらに、交通アクセスや周囲の生活環境についても慎重に確認することが重要です。
名古屋市では地下鉄やバスのインフラが整っていますが、物件によっては公共交通機関へのアクセスが不便な場合もあります。これらを総合的に判断して購入の可否を決定してください。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。例えば以下のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家物件に問題がある可能性がある
空き家物件自体に問題がある可能性があります。修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
再建築不可物件や、都市計画などの問題は素人では判断が難しいものがあります。必要に応じてプロに相談してみてください。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
多くの場合、登録自体は無料ですが、物件の購入後にはリノベーションや修繕が必要となるケースが多いです。また、
さらに、物件の管理やメンテナンスにかかる費用も見逃せません。このように、空き家バンクの利用には初期費用だけでなく、維持管理のためのランニングコストも必要です。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要がある
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営している自治体のはです。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。