日常では見慣れない様相ながら、どこか懐かしさや落ち着きを私たちに与えてくれる古い街並み。昼間にはやすらぎを、夜間には幻想的な世界を目にすることができます。
今回は福島県の古い街並みをご紹介します。
福島県の代表的な古い町並み
福島県では、会津五街道の起点として賑わった「会津若松」をはじめ、多種多様な蔵が4000軒残るといられる「喜多方」、旧宿場、茅葺き屋根の家並みを丸ごと残す「大内宿」など、魅力的な古い街並みが残ります。
福島県の代表的な古い街並み
- 大内宿(宿場町)11.3ha
- 喜多方小田付(在郷町・醸造町)15.5ha
- 前沢(山村集落)13.3ha
- 会津若松(城下町)
- 白河(城下町)
福島県の重要伝統的建造物群保存地区
重要伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)は、昭和50年の文化財保護法の改正により、歴史的な風致を形成している伝統的な建造物群を、新しいカテゴリーの文化財として残していこうと始まった制度です。
福島県の重要伝統的建造物群保存地区は3ヶ所。
今もなお、約40軒の茅葺き屋根の家並みが軒を連ねる「大内宿」や、喜多方ラーメンの発祥の地であり、蔵の街としても名高い「喜多方小田付」、農耕馬と同じ棟屋に暮らした昔の民家”曲家”が残る「前沢」です。
福島県の重要伝統的建造物群保存地区
- 大内宿(宿場町)11.3ha
- 小田付(在郷町・醸造町)15.5ha
- 前沢(山村集落)13.3ha
福島県の古い町並み、オススメその1「大内宿」
会津若松と日光今市宿を結ぶ街道の宿場町として栄えた「大内宿」。
半農半宿だった宿場の家々は、茅葺の屋根でつくられています。今も約40軒の茅葺き屋根の家並みが軒を連ね、手打ちそば店や茶屋、土産物屋として、間口を開いています。
福島県の重要伝統的建造物群保存地区の1つとして、認定されている地域です。
大内宿のおすすめスポット「大内宿町並み展示館」
本陣を再建してつくられた「大内宿町並み展示館」。大内宿のちょうど真ん中に位置しています。
当時の風習を伝える生活道具などがてんじされており、囲炉裏では年中薪が炊かれています。
大内宿のおすすめスポット「本家叶屋」
大内宿見晴台の手前。大内宿の街並みを堪能した先でであえる「本家叶屋」。
ちりめんのお手玉や、つるしかざり、地元の漬物や野菜などを販売しています。
福島県の古い町並み、オススメ2「会津若松」
蔵や洋館、木造の商家が残る町並み「会津若松」。会津五街道の起点として藩政時代に賑わいました。
城下の西の玄関口として問屋や旅籠、料理屋が軒を連ね、大正浪漫の雰囲気のただよう七日町通りや、野口英世が書生として多感な青春時代を送った野口英世青春通りなどに洋館や蔵などが残されています。
会津若松のおすすめスポット「福西本店」
会津若松の大商人福西家が、その豊かな財を費やして100年ほど前に建てた蔵と商家建築「福西本店」。
大通りに面した店蔵、仏間蔵、炭蔵の3棟の蔵の外壁は、黒漆喰で建てられています。
大正時代の豪勢な商家の風情を身近に味わいながらショッピングやグルメを楽しむことができ、内部は見学も可能。大商人のこだわり、威勢や財力を感じることができます。
福西本店
・住所:会津若松市中町4-16
・入館料:500円
・営業時間:10~17時(冬期は16時まで)
・定休日:無休
・サイト:https://www.fukunishi-honten.jp/
会津若松のおすすめスポット「渋川問屋」
明治から大正時代に建てられた元海産物問屋の店舗や蔵を利用した料理店「渋川問屋」。江戸時代から続く歴史ある問屋。今でも当時の趣を残す落ち着いた建物が魅力的です。
大正時代の建物をリノベーションした店内では、会津の郷土料理が味わうことができます。
渋川問屋
・住所:〒965-0044 福島県会津若松市七日町3−28
・アクセス:会津若松駅より車で約10分
・サイト:https://shibukawadonya.com/