今週はいつもと違った週末に!江戸からや昭和初期に建てられた町家や古民家などのレトロな伝統建築から、そこにあった人々の暮らし・文化を体験できる博物館まで、関東の町家・古民家に出会える建物博物館を集めてみました。
電車で行けるところから、小旅行としてゆっくり足を運んでみたい建物博物館まで、魅力的なスポットをご紹介します。
関東にある町家・古民家に出会える建物博物館3選
関東には都内をはじめ、町家・古民家に出会える建物博物館が複数あります。
今回は東京の「江戸東京たてもの園」をはじめ、3つの建物博物館をご紹介します。
古民家をはじめ歴史的建造物が移築されている「江戸東京たてもの園」(小金井 / 東京)
文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示する野外博物館「江戸東京たてもの園」。
JR中央線から徒歩、バスで訪問することができるアクセスの良いエリアです。
桜の季節は桜の観光スポットとして、夏には夜間ライトアップなど、季節ごとに訪問者を楽しませてくれる博物館です。
町家の他に、千と千尋の神隠しに登場する湯婆婆の「油屋」のモデルの1つ子宝湯など、現地保存が不可能な文化的・歴史的価値の高い建造物約30棟が展示されています。
江戸東京たてもの園
・住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
・アクセス:JR中央線「武蔵小金井」駅北口からバスで5分
・開園時間:4月~9月:午前9時30分~午後5時30分 / 10月~3月:午前9時30分~午後4時30分(定休日:月曜)
・料金:一般 400円、中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童 無料
・サイト:https://www.tatemonoen.jp/
町家・古民家の体験型博物館「千葉県立房総のむら」(成田 / 千葉)
房総の伝統的な生活様式や技術を直接体験するとともに、県内各地から出土した考古遺物や、武家・商家・農家などの展示を通して歴史を学ぶことができる博物館「千葉県立房総のむら」。
千葉県成田市所在の「千葉県立房総のむら」では、「春のまつり」をはじめとした、四季折々のまつりや演武、民俗芸能の上演、企画展など数多くの催しが実施されています。
園内は複数のエリアにわかれていて、佐倉市宮小路にある中級武士の武居家をモデルに再現した武家屋敷エリア、上総、下総、安房地方の農家エリア、学校建築である重要文化財「旧学習院初等科正堂」と、安房郡丸山町に建てられた重要文化財「旧御子神家住宅」の文化財建造物など、それぞれのコンセプトに紐づいた建物を堪能することができます。
県内に残る佐原などの古い町並みを参考に、めし屋・そば屋などの飲食店から鍛冶屋までの16軒の店先のほか、成田山新勝寺門前にあった大野屋旅館を再現した観を再現した総屋(総合案内所)の17軒の建物で構成される商家エリア。
商家16軒のうち、8軒の2階は展示室になっており、各店に関係が深い原料・製作工程・道具、技術、製品、販売・流通、年中行事などを紹介しているため、より具体の町家・古民家を体験することができます。
千葉県立房総のむら
・住所:千葉県印旛郡栄町龍角寺1028
・アクセス:電車・車でのアクセス方法詳細はこちら
・開園時間:9:00~16:30(定休日:月曜)
・料金:一般 300円、中学生以下及び 65歳以上の方 無料
・サイト:http://www2.chiba-muse.or.jp/www/MURA/index.html
関東随一の建物博物館「三溪園」(横浜市 / 神奈川)
実業家で茶人の原三溪によって造られた日本庭園「三溪園」。
紀州徳川家の別荘・巌出御殿と考えられる臨春閣など、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物を保有しています。
現地に以前からあったものだけでなく、京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物、町家・古民家に出会うことができます。
三溪園
・住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
・アクセス:電車・車でのアクセス方法詳細はこちら
・開園時間:9:00~17:00(休園日:12月29日、30日、31日)
・料金:大人(高校生以上) 700円、こども(小学生・中学生)200円
・サイト:https://www.sankeien.or.jp/
関東圏の町家や古民家が残る古い街並み
関東には建物博物館だけでなく、都心からぶらりといけるスポットが多数。
週末のお出かけに魅力的なを古い町並みを中心にご紹介します。
週末のドライブに「佐原」(千葉県)
伊能忠敬でも有名な佐原。東京から2時間程で訪問することができる観光スポットです。
関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された佐原は、利根川下流域の物資集散地として、近世から近代にかけてに栄えた河港商業都市で、寄棟造・妻入の町家等が建ち並んでいます。川沿いに「だし」と呼ばれる荷揚用階段が多数設けられているので、川沿いに降りてゆっくり空気を感じることもできます。また、観光船での舟めぐりでは徒歩とはまた違った街並みを楽しむことができます。
町屋の他に酒造が残っているので酒造見学や、大正時代以降の煉瓦造やRC造の洋風建物等も堪能できます。全国約400社の香取神社の総本社「香取神社」に足を伸ばしてみるのもおすすめです。
いわずとしれた小江戸「川越」(埼玉県)
いわずとしれた小江戸川越。都内から1時間かからずにアクセスできる、多くの町屋が残る魅力な観光地です。
明治26年の川越大火後に建築された黒漆喰塗の蔵造り町屋をはじめ、町屋以外にも埼玉りそな銀行川越支店など大正時代に建設された洋風建築など、さまざまな伝統的建造物が建ち並ぶ姿を目にすることができます。
町屋には食べ歩きにぴったりな飲食店や、ゆっくり落ち着いて食事ができるレストランがあるので、事前準備なしで訪れても楽しむめること間違いありません。