移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。
今回は高知県の空き家バンクをご紹介します。
空き家バンクを探す前に、高知県の特徴をご紹介
11市17町 6村によって構成される高知県。
この恵まれた自然環境が調和し、豊かで変化に富んだ風土がつくられています。 北は四国山地で愛媛県、徳島県に接し、南は太平洋に面して扇状に突き出しています。
面積は約7,104平方キロメートルで四国四県では一番広く、全国では18番目に広い面積を有しています。
重伝建(重要伝統的建築物保存地区)は高知県で室戸市吉良川町(在郷町)、安芸市土居廓中(武家町)の2カ所が認定されています。
東京から高知龍馬空港まで約1時間半。大阪から鉄道を使えば約3時間でアクセスすることができます。
四国の他都道府県からは鉄道、高速道路を活用して移動が可能です。
温暖多湿な気候のため、足摺岬や室戸岬ではアコウ、ビロウといった亜熱帯植物が自生し、高知平野では早場米が収穫されます。また古くから野菜のハウス栽培が行われ、園芸王国でもあります。
高知県で空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
古民家をはじめとした物件を紹介してくれる、高知県の空き家バンク一覧
高知県下の空き家バンクは以下の通りです。
都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
高知県 | 全域 | 高知家で暮らす |
高知県 | 高知市 | 高知市中山間地域空き家情報バンク制度 |
高知県 | 室戸市 | 室戸市空き家バンク |
高知県 | 安芸市 | 安芸住むネット |
高知県 | 南国市 | なんこく移住計画 |
高知県 | 土佐市 | 土佐市空き家バンク |
高知県 | 須崎市 | 特定非営利活動法人暮らすさき |
高知県 | 宿毛市 | 宿毛市空き家バンク |
高知県 | 土佐清水市 | 土佐清水市移住希望者向け賃貸空き家情報 |
高知県 | 四万十市 | 高知県四万十市 移住支援情報 |
高知県 | 香南市 | 香南住む~ず |
高知県 | 香南市 | 香美市空き家バンク |
高知県 | 奈半利町 | 奈半利町内の空き家情報 |
高知県 | 田野町 | 田野町空き家バンク |
高知県 | 安田町 | 不動産情報 |
高知県 | 北川村 | 北川村暮らし |
高知県 | 芸西村 | 芸西村ホームページ |
高知県 | 本山町 | れいほく田舎暮らしネットワーク |
高知県 | いの町 | ハッピーいの町ターン |
高知県 | 中土佐町 | 空き家バンク |
高知県 | 佐川町 | 佐川町空き家バンク |
高知県 | 越知町 | おち着くライフ |
高知県 | 梼原町 | ゆすはら暮らふと |
高知県 | 日高村 | 日高村空き家バンク |
高知県 | 津野町 | 津野町ホームページ 空き家情報 |
高知県 | 四万十町 | 四万十町ホームページ |
高知県 | 三原村 | れいほく田舎暮らしネットワーク |
高知県 | 黒潮町 | 黒潮町空き家バンク |
高知県以外の、近隣の空き家バンクについてもまとめました!
高知以外の近隣エリアで、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。こちらも参考にしてみてください。
空き家バンク利用上の注意
空き家バンクの利用にあたって意識しおきたいことをまとめてみました。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。
例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家期間が長い古民家だと、物件に問題がある可能性も
空き家物件自体に問題がある可能性があります。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要があるものも
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、
そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。